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調査・分析

AI Overviewにブランドを表示させるには?アフィリエイトサイトの影響

目次
#GEO #AI Overview #アフィリエイト #スニペット分析

AI Overviewで自社ブランドが取り上げられるのは、公式サイトか、それともアフィリエイトサイトか——。 AI Overviewに引用されるコンテンツを分析すると、スニペットの構造(比較表・ランキング)競合比較文脈への登場率の2点で、AffiliateサイトとOwnedサイト(公式)の間に顕著な差が見られた。

調査概要

5,660
総引用数(references)
項目内容
対象業界BtoB SaaS / 美容・クリニック / 金融 / 人材 / 教育 / 不動産
総検索数(全intent)2,007件

※ 総引用数5,660件にはNot Found等のAffiliate/Ownerに分類されないreferences(約27件)を含むため、Aff+Ownedの合計(5,633件)とは一致しない。

【分析1】スニペットコンテンツタイプ分布(全体)

各サイトタイプ内でのコンテンツタイプ割合(縦軸は各タイプ内での%)

コンテンツタイプ別割合(グループバーチャート)

コンテンツタイプAffiliate(全1,359件中)Owned(全4,274件中)
表(table)413件 (30.4%)616件 (14.4%)
FAQ1件 (0.1%)3件 (0.1%)
ランキング形式73件 (5.4%)118件 (2.8%)
箇条書き(list)191件 (14.1%)729件 (17.1%)
定義文(definition)5件 (0.4%)89件 (2.1%)
番号付きリスト(numbered)8件 (0.6%)41件 (1.0%)
プレーンテキスト(plain)668件 (49.2%)2,678件 (62.7%)
考察:

アフィリエイトサイトは表(30.4%)やランキング(5.4%)の割合が多く、Owned(表 14.4% / ランキング 2.8%)と比べいずれも約2倍の差がある。そのため、ブランド比較の文脈で多く引用されているのではないかと推測される。

ただし、あくまでアフィリエイト全体における割合であり、絶対数ではOwnedの方が多いことには留意が必要である。

一方、Ownedはプレーンテキストの割合(62.7%)が相対的に多く、アフィリエイト(49.2%)と比べ約13pt高い。ブランドの説明・サービス訴求の文脈で多く引用されているのではないかと推測される。

【分析1 業界別】スニペットコンテンツタイプ分布

各業界のAffiliate・Owned引用スニペット内でのコンテンツタイプ割合を比較

BtoB SaaS

タイプAff (74件)Own (950件)
表(table)
23.0%
16.5%
FAQ
0.0%
0.1%
ランキング形式
13.5%
0.7%
箇条書き(list)
12.2%
17.6%
定義文(definition)
0.0%
3.1%
番号付きリスト(numbered)
2.7%
0.9%
プレーンテキスト(plain)
48.6%
61.1%

美容・クリニック

タイプAff (149件)Own (595件)
表(table)
31.5%
10.4%
FAQ
0.0%
0.2%
ランキング形式
0.0%
1.5%
箇条書き(list)
20.8%
11.9%
定義文(definition)
0.0%
0.7%
番号付きリスト(numbered)
0.0%
0.5%
プレーンテキスト(plain)
47.7%
74.8%

金融

タイプAff (249件)Own (559件)
表(table)
19.3%
14.0%
FAQ
0.4%
0.0%
ランキング形式
8.4%
2.0%
箇条書き(list)
14.5%
19.0%
定義文(definition)
0.8%
1.8%
番号付きリスト(numbered)
0.4%
0.7%
プレーンテキスト(plain)
56.2%
62.6%

人材

タイプAff (345件)Own (670件)
表(table)
34.8%
13.4%
ランキング形式
3.2%
2.5%
箇条書き(list)
16.8%
23.1%
定義文(definition)
0.9%
3.3%
番号付きリスト(numbered)
0.0%
0.7%
プレーンテキスト(plain)
44.3%
56.9%

教育

タイプAff (397件)Own (613件)
表(table)
26.7%
15.8%
FAQ
0.0%
0.2%
ランキング形式
5.8%
3.4%
箇条書き(list)
11.1%
16.5%
定義文(definition)
0.0%
1.1%
番号付きリスト(numbered)
0.5%
1.0%
プレーンテキスト(plain)
55.9%
62.0%

不動産

タイプAff (145件)Own (887件)
表(table)
51.7%
14.9%
ランキング形式
5.5%
6.0%
箇条書き(list)
9.0%
14.5%
定義文(definition)
0.0%
1.9%
番号付きリスト(numbered)
2.1%
1.6%
プレーンテキスト(plain)
31.7%
61.1%

【分析2】競合比較ページ分析

アフィリエイトサイトはブランドの競合比較の文脈で引用されることが多いのではという仮説を検証。定義としてはAI Overviewのテキストフラグメントにブランド名が2件以上出現したページを「競合比較ページ」と判定。

全体

区分Affiliate 競合比較Owned 競合比較合計参考:全ページ数100%割合
全体248件 (48.2%)266件 (51.8%)514件Aff全1,648 / Own全11,042
48.2%51.8%

インテント別

全インテント(Buy/Know/Do/Go)の競合比較ページをインテント別に集計。100%割合は競合比較ページ内でのAffiliate/Owned比率。

インテントAffiliate 競合比較Owned 競合比較合計参考:全ページ数100%割合
Buy143件 (45.4%)172件 (54.6%)315件Aff全692 / Own全2,463
45.4%54.6%
Know55件 (50.0%)55件 (50.0%)110件Aff全466 / Own全4,616
50.0%50.0%
Do47件 (56.6%)36件 (43.4%)83件Aff全402 / Own全3,710
56.6%43.4%
Go3件 (50.0%)3件 (50.0%)6件Aff全88 / Own全253
50.0%50.0%
考察(インテント別):

DoインテントでAffiliate優位(56.6% vs 43.4%)となる傾向が見られた。「~の使い方」「~する方法」といった方法・手順系クエリでも比較コンテンツがAffiliateから引用されるケースが多い可能性が考察される。

一方、BuyとGoはほぼ同率となっており、購買意図の強いクエリでも公式サイトが比較文脈で引用される割合は同程度であることが確認された。KnowインテントもAff/Ownが同率(各55件、50%/50%)となっており、情報収集目的のクエリでは両サイトタイプから均等に引用されている傾向が示唆されるが、今回のデータだけでは断定は難しい。

なお、GoインテントのサンプルはBuyやKnow/Doより少なく(6件)、Goの解釈には注意が必要である。

業界別(industry別)

競合比較ページ(ブランド名2件以上)のAffiliate/Owned件数と、競合比較ページ内の100%割合(全インテント対象、Affiliate比率降順)

業界Affiliate 競合比較Owned 競合比較合計参考:全ページ数100%割合
教育55件 (90.2%)6件 (9.8%)61件Aff全471 / Own全1,664
90.2%9.8%
金融74件 (66.7%)37件 (33.3%)111件Aff全403 / Own全1,646
66.7%33.3%
人材76件 (55.9%)60件 (44.1%)136件Aff全367 / Own全1,582
55.9%44.1%
美容・クリニック8件 (50.0%)8件 (50.0%)16件Aff全193 / Own全2,001
50.0%50.0%
不動産20件 (30.8%)45件 (69.2%)65件Aff全125 / Own全2,207
30.8%69.2%
BtoB SaaS15件 (12.0%)110件 (88.0%)125件Aff全89 / Own全1,942
12.0%88.0%
考察(業界別):

業界別の集計では大きな違いが見られた。教育でAffiliateの競合比較比率が90.2%と特に高く、スクール・資格・予備校などの比較コンテンツが教育領域では引用の主体になっている可能性が示唆される。金融(66.7%)・人材(55.9%)でもAffiliateが優位な傾向が見られる。

一方、BtoB SaaSではOwned優位(88.0%)という傾向が見られた。機能比較・料金比較などをベンダー自身が提供するSaaS領域の特性と一致していると考察されるが、Affiliateのサンプル件数(89件)が他業界より少ない点にも留意が必要である。

toCに向けてアフィリエイトサイトが活況な領域では、アフィリエイトサイトからブランド名・ブランド情報が引用されやすいと推察される。

まとめ

今回の分析(6業界・限定的なデータセット)から見えた主な傾向を以下に整理する。サイトタイプ分類の精度やサンプル数のばらつきから断定は難しいが、GEO戦略を検討するうえでの参考として提示する。

競合比較の文脈ではAffiliateが引用されやすい傾向
競合比較ページの割合は業界別で大きな違いが見られた。特に教育(90.2%)・金融(66.7%)・人材(55.9%)の業界でAffiliate優位の傾向が顕著である。アフィリエイトサイトが活況な領域ほど、AI Overviewにおける競合比較文脈での引用もアフィリエイトサイトが担いやすい可能性が推察される。

なお、アフィリエイトサイトの分類は機械的に行っており、分類しきれていないケースも多く含まれるため、実際の数はさらに多い可能性がある点にも留意が必要である。

データ注意事項

データに関する注意事項: 検索クエリは業界ごとの主要なキーワードとKnow/Do/Buy/Goワードの組み合わせで構成。サイトタイプはサイト内に「PR」「アフィリエイト」等の特定ワードが存在する場合にAffiliateと機械的に分類しており、実態と異なるケースがある。全ての検索に対してAI Overview出力が取得できているわけではない。コンテンツ要素の検出は正規表現パターンマッチングで実施し、1スニペットに複数要素が同時に検出される場合がある。要素が何も検出されない場合はプレーンテキストとして集計。

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